拍手のみの方もどうも有難うございます!
>IMAGEすっごく良かったです
わあ!有難うございます、すっごくですか?有難うございます;;;
SSはあんまり書いたことが無いので不安だったのですが、そう言って頂けると嬉しいです。
>ラムダドライバの解釈も頷ける事ばかりでした
あああ・・・勝手にMY妄想を暴走させてどうしようかと思いましたが、有難いです!!
以前のソースケにとって何が難しいって、目先のことは勿論、将来の事を想像する事だと思いまして・・・
ちろりのお陰できっとソースケは、希望とか目標とか出来たから何時も上手く行くんだろうな~と。
千鳥さんが居ればソースケは負けないのはそういう事だー!と勝手にそーかな脳で解釈しています(笑
原作の今後の展開は解りませんが、ソースケには希望のある未来を持っていて欲しいなあ~・・・と。
>軍曹さんは幸せ者だと思いました
イラストにも感想有難うございます。
輝いてると言われると千鳥さんスキー冥利に尽きますv
特に単品の千鳥さんは、基本的にセガールヴィジョンですので・・・!
千鳥さんラブです、軍曹さんは幸せ者ですよね。軍曹さん自覚してそうなところが憎いですね。(笑
●6月15日
9時ごろ~
>ユニークな解釈で面白いと感じました
拍手どうも有難うございます!
オムニスフィア~とかその辺の解釈は個人差がありそうなので、これアップするのビクビクでしたが
勿体無いお言葉を頂きまして・・・;有難うございます。
>長くもないし、分かり難くもないと思いますよ
感想とアドバイス、有難うございます。何分SSは鍛錬が足りませんので;
SSを良く書かれる●●さんに言って頂けて本当に参考になりました。
改行は元々の編集状況とブログのエディタとの相性の問題か見直すと結構な違和感でした;
アドバイス頂かないと暫く気にしていませんでした!有難うございます。
>「釣り人と子猫」も楽しみにしております
はい、頑張らせていただきます!
今後も今回の助言を色々と参考にもさせて頂きますね。
そちら様のサイト運営も応援しております!!
12時ごろ~
>めちゃくちゃ感じましたよ。
ああ!拍手と感想と励ましのお言葉・・・有難うございます。恐縮です。
SSは殆ど書いた事も無ければ、ちょっとかじった物も色物だったり・・・で
まともな文章がはたして書けるのか!と心配なあまり言い訳だらけの後書きを・・(笑)スイマセン;
>IMAGE読後、感動して泣きそうになりました
殆ど作品への愛だけで書きましたので、自己満足に終わってないかな~とも思ってましたが
感じ取って頂けて本当に嬉しく思います。
感動だなんて・・・本当に勿体無いお言葉ですが、最高のコメントです!寧ろそのお言葉に感動です;;
また楽しんで頂けるものが書ける様、頑張りますね、本当に有難うございます。
>キャラのセリフが全て彼ららしく魅力的なところも…
ああ~・・・、良かったです。ほっ。
フルメタの登場人物全員大好きですから!
キャラのらしさを壊さないように、原作を思い出しながら書いてました。(笑
もっともっとそーかな及び登場人物をストーキングして観察してこうと思いますv
文章構成も大丈夫でしたか?・・・・ああもう重ね重ね有難うございます!次への勇気がミナギリます(笑
>宗介とともに胸が熱くなりました。
ソースケには何というかこう、自分の力で未来を切り拓く力があるんだろうな~と勝手に思ってまして。
アルと宗介、そして何より千鳥さんが居れば恐いもの無しだ!っていう思いを込めました。
なので、頂けた感想にはホント感激ですよー!
拍手どうも有難うございました。宜しければまた覗いてやってくださいねー。
6月16日
>「エレベーター」拝見!いーですね
良いですよね!密室!!密会!!オフィスラヴ!!(?)
あ、一応軍曹さんが安全保障の大義名分で、
エレベーターのどこかに仕掛けた何かが誤作動を起こしたという設定です。
すいません、どうかご安心を!
先日の地震関東も少し揺れました、
割と揺れた地方にいらっしゃるようで大丈夫でしたか?!
今後何事も無い事を祈りますが、恐いですね地震は・・・。
すいませんでした。
自分自身NOTがトラウマだったりするので書いてて辛かった(苦笑
原作のあの辺の部分に触れるのは何だか、とってもダメな気がするのですが
サイトを立ち上げるにあたって、絶対書こう、と思っていたものなので
書いてしまいました…。
読んでくださった方には色々と思い出させて、切ない思いをさせてしまったかもしれませんが;
私自身では、そーかなの幸せを願う、前向きSS・・・のつもりです。
アルとかウィスパードとかオムニスフィアとかその辺の勘違い設定は気持ちよくスルーして下さい;
勉強不足です。
あと私的解釈、私的ファンタジー的展開、本とにごめんなさい。
というか説明が下手で内容自体意味が解りませんね!コレ!!
あーもう、あーもう!プリーズ文才!!!
あーすいません;もうそれしか・・・!でも書きたかった!
余談ですが、ラヴい展開も頑張りました;
ああ難しいなあラブラブって。(笑
表現力が乏しい私にはアレで限界ですが、つぎはもっとこう、頑張ります。
読んでくださいましてどうも有難うございました!
********
「‥‥ちどっ‥‥!!!」
視界が拓けたと同時に後頭部に鈍い痛みが走る。
目前に拡がるのは、学校でもかなめのマンションでも無い。
見慣れたモニターと各種機材。そして‥‥
『気が付きましたか軍曹殿?』
低い無機質な男性の声、正しくは人口声帯が作り出す声が響いた。
そう、そこはレーバテインのコックピットの中だった。
どうやら急に起き上がった勢いで思い切り後頭部を打ちつけたらしい。
「アルか‥‥‥‥」
『肯定です。
ところで軍曹殿、とても不機嫌なように見えますが、何かご不満が?
後頭部の打撲は軍曹殿の自業自得であり、医学的検知から見ても全く大した事はありませんが。』
「くそっ‥‥迂闊だ。
寝てしまったのか‥‥こんなところで」
宗介はアルの質問を無視して悪態をついた。
しかし続けてアルが意外な応答をする。
『いえ、軍曹殿は寝てはいません。
気を失っていたようです、しかもほんの数秒』
「‥‥?」
『脳波の状態も睡眠時のそれとは違って居ます、それよりも。』
「‥‥‥‥?」
『これは私の推測ですが、軍曹殿』
「なんだ‥‥?」
『軍曹殿はオムニスフィアを介して別の次元を見たのだと思われます』
「‥‥何?‥‥どういう事だ‥‥?
‥‥というよりも何故貴様がそんな事を‥‥‥‥」
『解りませんか?
ここはTAROSの中、ウィスパードでもないあなたが人為的にオムニスフィアに介する事も不可能では有りません。
それと同時に、どういう訳か、あなたの意識レベルがオムニスフィアの、
そのより深い領域に偶発的に近づいていたのでしょう。』
「‥‥つまり?」
『まだ解りませんか?』
「煩い、黙って続けろ。」
『ウィスパードの為す、共振に似た現象を起こしたということです。
あなたの強い思念が、何時かの何者かに届き、
そしてその何者かの思念が、あなたに届いた、鏡のように反射をして。
そしてあなたと、恐らくは未来からの思念が何らかの反応を起こし、
あなたはオムニスフィアのより深い領域へ‥‥、時間の概念を越えた世界に迷い込んだ』
「ハッキリといえ、それは、つまり‥‥。」
宗介の鼓動が高鳴る。
『心拍数が上昇しています軍曹殿。
つまり、これから起こるかもしれない未来。そこに居たのです。』
「なっ‥‥‥‥‥‥‥‥」
―――言葉が出なかった。
そう、今、ここに、宗介の傍にかなめは居ない。
何度も何度も取り戻そうとあがくけれども、
その手を掴む事は未だ叶わないまま‥‥。
会いたいと、触れたいと願い、夢に見た事もある
しかしこれまでのソレは全て夢であり、幻であり、掴んだ瞬間何時も消えてしまうのだった。
でも、今見てきた世界は‥‥?
彼女の声が、笑顔が、繋いだ手の温もりが、唇の感触が。
ほだされた心の余韻までも‥‥‥‥、鮮明に残っているのだ。
宗介はアルの言っている意味をイマイチ理解出来なかった
ただ、今まで見ていた世界のリアルな感覚だけは本物だった。
まさか‥‥本当に‥‥。
その時、宗介は頬に何か濡れたような感触を覚え触れてみる。
「‥‥涙?」
確かではないが、自分に泣いた様な記憶も余韻も無い。
覚えているのは触れ合った頬を伝ったかなめの‥‥‥‥。
『不思議な事もあるのですね、
軍曹殿、あの時に付着したものでしょうか?』
「?!」
自分の考えを先にアルに言われ、宗介が眼を丸くする。
そんな彼をよそにアルはベラベラと喋り続ける。
『しかし、ひとつ疑問があるのですが、あの時軍曹殿がミズ・チドリに対して行っていた行為には何の意味が?
必要以上に体を接触させ、さらに‥‥‥‥』
「待て‥‥‥‥‥‥!!何故貴様がそんな事を‥‥?
いや‥‥そもそも、オムニスフィアがどうとか、何故そんな推測が出来た?!」
『私にも解りかねます。実に不思議な事ですが、
軍曹殿と先ほどの記憶を共有しているようです。』
「なっ‥‥?!」
『皮膚と皮膚の一部を接触させることにより何か、
心理的、または身体的効果が見られるのでしょうか?
今後の為に、是非教育を、軍曹殿。』
‥‥見られていた、よりによってコイツに‥‥この減らず口のAIに‥‥‥‥!!
怒りとも羞恥ともいえない、複雑な思いがこみ上げ宗介は思わず口を荒げる。
「黙れ、それ以上無駄口を叩くと今度こそスクラップにするぞ?!」
『体温と心拍数値が異常です、メディカルチェックを受ける事をお勧めします』
「煩い!‥‥‥‥‥‥くっ一生の不覚だ」
ガンッ!
っと握りこぶしでアームレストを叩きつける。
その余韻は虚しくコックピット内に響くだけだった。
‥‥‥‥‥‥
そしてしばしの沈黙。
それを先に破ったのはアルだった。
『軍曹殿』
「黙れといった」
『これもまた推測に過ぎないのですが。』
「‥‥‥‥また推測か、いい加減な機械め。‥‥何だ?」
『以前あなたはラムダドライバを使いこなせませんでした、全く』
「‥‥‥‥だから何だ」
(今度は何故、ラムダドライバの話を‥‥?)
アルの減らず口にイチイチ躍起になるのにも疲れ淡々と応える。
アルは続ける。
『しかし、突然あなたは、その力を自分のものにした。
‥‥それは何故か、ずっと考えていたのですが』
「‥‥‥‥?
‥‥言って見ろ。」
(本当に何故今頃その事を‥‥?)
『それは軍曹殿、あなたのイメージの力、その違いです』
「イメージ‥‥?」
(‥‥‥‥‥‥‥‥?)
宗介は何故か、その時アルが何か大事な事を伝えようとしているのだと感じた。
相手は単なるAIなのに‥‥解っては居たが何故か、そう感じ取り、彼の言葉に聞き入っていた。
『ラムダドライバが駆動に成功したその時、
あなたは何時も目の前の目標への攻防のイメージを描いている。
しかしそれ以上に、その先にあるものを得ようと、
そう、「その先のイメージ」 すらも描いている。違いますか?』
‥‥‥‥‥‥
確かにそうだった。
上手く行ったときは何時も、目の前の敵に打勝つ、それだけでは無く
勝って、そして守りたいと、それから一緒に帰りたいと。
一緒に居る事を願うイメージを‥‥何時も抱いていた。
――そう、他でもない。千鳥かなめと。
そう気付いた瞬間、何か‥‥暗い空に一筋光が射した様な気がして、
宗介は思わず叫んでいた。
「‥‥アル‥‥!」
『それがあなたの力、そしてラムダドライバの真の効果だと私は推測します』
宗介の興奮をよそにアルは相変わらず淡々と続ける。
『イメージを物理的なエネルギーとして創造し、実現する、
その力場はあくまで、対峙する目標に接する範囲。
それがラムダドライバだと理解していました、
しかし若しかしたら。最終的に、究極的には。
もっと先の、もっと、不可視なものを、それこそを実現する力こそがその真髄なのではないかと。
‥‥つまり、あなたが私と共に行動することで、』
「解っている」
何時かマオに訊かれた。どうしたいのかと
何時かテッサに話した。どうありたいと
そして何時も、そこに、その中には、千鳥がいて‥‥‥‥‥‥。
そうだ‥‥‥‥。
その先のもの、イメージの先にあるもの。それは‥‥。
きっと人はそれを、夢と呼び、希望と呼び
未来と呼ぶ。
********
「‥‥‥‥出来るだろうか‥‥?」
『考えることですよ、軍曹殿』
「ふん‥‥、偉そうに‥‥」
言葉とは裏腹に心は熱いものがこみ上げていた。
『軍曹殿そろそろ、時間です』
「ああ」
きっと出来る。
何故だろうか、このAIの言葉に強い確信を持って同意していた。
それはもしかしたら、これまで共に闘って来た、切り拓いてきた
その『信頼』の証かもしれない。
自分の想いと、このレーバテインで、そうしたいと、叶えたいと行動する事で。
きっと掴める。きっと行ける。
―――じゃあ明日ね、そうね、10時ごろ、必ず来なさいよっ!!
必ず行く、必ず会いに行く。
彼女の待つ「未来」へ。
宗介は操縦桿を握り締め祈るように眼を閉じる。
すると、何時か聞いた‥‥、懐かしい声が聞こえてきた。
――‥‥‥‥想像して‥‥
――‥‥イメージを‥‥‥‥
かなめの笑顔を、温もりを、彼女と居る世界を、宗介は描く。
―――――‥‥‥‥‥‥今‥‥‥‥‥‥‥‥!
「行くぞ‥‥!!」
『了解。』
完
どれくらいの時間が流れただろうか。
そんなに永くなかったかもしれない、しかし彼には永遠のように感じられた。
宗介は静かにかなめを開放し、
「‥‥‥‥すまない」
思わず謝ってしまった。
何をしたのか、解っていた。どういう意味を持つのかも、解っていた。
ただ伝えたかった、けれど言葉では足りなかった、そう思うと、自然と体が動いていた。
でも突然の行動に、傷つけてしまったかもしれない、と少しずつ後悔の念が湧き上がってくる。
叱られた子供のようにおずおずと、祈るような気持ちで顔をあげる。
かなめは微笑んでいた。
「‥‥じゃあ、明日も‥‥」
「え‥‥?」
たどたどしくかなめが言葉を続ける。
「明日も、会おうよ。‥‥日曜日だけど、い、一緒に居よう。」
「ちど‥‥」
何か言おうとする宗介を遮るとかなめが急に勢いづいた。
「ねえ!‥‥どこか行きたいとこある?それとも家に来る‥‥?!」
「‥‥君の部屋が良い」
「ん、じゃあ、‥‥何か作ってあげる。何がいいかな~…」
そこでかなめは宗介に背を向け一人あーでもないこーでもないとメニューを練り始めた。
「千鳥‥‥俺は」
「ソースケ。」
「嬉しいよ‥‥凄く。
明日も、ううん何時も。
一緒に居たいの、‥‥ずっと。」
泣いているのだろうか、
かなめの声と細い背中が震えていた。
彼女の気持ちが嬉しかった。
彼女の全てが愛しかった。
宗介は抱きしめたい衝動に駆られ、近寄るが、そこでくるりとかなめが振り返った。
「じゃあ、じゃあ明日ね、そうね、10時ごろ、必ず来なさいよっ!!」
「ああ」
「急に任務が‥‥とかほざいたらマジで許さないからね!!」
「ああ、必ず行く」
「約束だから‥‥」
「ああ」
「ぜったい‥‥‥‥ん」
再び、宗介がかなめの言葉をその口で遮る。
先ほどよりも、少し深く口づけた。
それでも相変わらず優しいキス。
まるで、何時もの彼そのもののように不器用で、でも優しくて。
かなめの瞳から涙が零れ、宗介の頬を伝った。
―やがて、惜しむように離れ、見つめあう。
かなめの頬は涙に濡れていたが、神秘的で、とても美しかった。
それだけではない、とても印象的で‥‥何故か心の奥底に訴えるような‥‥
―――不意に宗介は不思議な感覚に陥った。
「待っているから」
「え?」
かなめが静かに、優しく語りかける。
「必ず‥‥、待っているから」
「千鳥‥‥?」
突然かなめの声が遠くに聞こえた。
いや、声だけではなく、彼女の姿も、ゆっくりと霞んでいく。
「千鳥――!?」
声が、姿が遠くなる、わけが解らず、宗介はただただ叫んでいた。
「だから、何時か‥‥絶対に‥‥」
「千鳥‥‥‥‥、千鳥―――!!!!!!」
――――――もう一度、会いにきて、ソースケ。――――――
彼女の声が途絶え、目の前に真っ白な世界が広がる。
最後に宗介が見たのは、
大好きな、彼女の笑顔。
続く
それからはただひたすら歩いた。
繋いだ掌から互いの温もりを感じる…それだけで言いようのない充足感。
自分の足で歩いている感覚が無い。
宙に浮いたような気分、周りを流れる景色は夢の光景のようだ。
気付けばもう互いのマンションへの分岐点に来ていた。
どちらともなく立ち止まってしまう。
「えっと‥‥」
以前にも同じ様な状況があった、そして今もその時と同じ気持ちでいる。
――離れたくない。――
以前と同じ事を言うのは気恥ずかしいのか、かなめが言葉を詰まらせていた。
するとふいに宗介がかなめの手を引いて歩き出す。
かなめのマンションに向かって。
「君の部屋まで送ろう」
「え?」
宗介はそっぽを向いておりかなめからは表情が見えないが、耳が真っ赤だった。
「…嫌だろうか?」
宗介がそっぽを向いたまま、訊ねる。
そして、一呼吸置き、意を決したように彼女を振り返ろうとした、その瞬間。
「ううん‥‥、
‥‥ありがと。」
かなめに向き直った宗介の瞳に、彼女の笑顔が飛び込んできた。
それは心底嬉しそうで‥‥、
じわり、じわりと。
胸の凍りを少しずつ溶かしていくようだった。
―幸福とか、愛情とか。
自分には良く解らない。
けれど今この瞬間、解った気がする。
一歩一歩を惜しみながら、面映ゆい感覚を噛み締めながら歩く、
いつまでも。このままで‥‥
願い虚しく、二人はついにかなめの部屋の前にたどり着いてしまった。
「じゃあ‥‥」
「じゃあ‥‥その‥‥」
宗介が何か言いかける。
「うん?」
「‥‥いや、また明日」
言葉が喉でつっかえて出てこない。
‥‥今なら何か、伝えられそうなのに。想いは胸で溢れているのに。
宗介が月並みな返事に後悔していると。
「え?」
かなめが意外な反応を見せた。
「‥‥?どうかしたのか?」
「明日ってソースケ、あはは、やだなー明日は日曜日よ、明日学校行ったって単位は貰えないわよ」
「あ、ああそうか‥‥日曜‥‥」
他愛無い会話の途中、宗介が急に言葉を止めた。
「いや、確かにそうだが曜日は関係ない。」
「え…?」
何か冗談かと笑うかなめを、彼の真摯な眼が貫いた。
「会ってはダメだろうか?」
眼を丸くするかなめ、
宗介は返事も待たずに続ける、
一旦溢れ出てしまった想いは洪水の様で
自分でももう止められなかった。
「明日もまた、会いたい。
明日だけじゃない、ずっと…何時もだ。
…君に会いたい。
そう思ってはダメだろうか?」
「ソー‥‥」
かなめが何かを言いかけたが言葉にならなかった。
彼女の唇を彼の唇が塞いでいた。
―‥‥もう、自分でも止められなかった。
軽く触れるだけのキス。幼いキス。
だけど守るような、愛しむ様な
とてもとても優しいキス。
続く