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ハンドガンにサブマシンガン、それらのマガジン。
グレネードに各種爆弾、食糧、メディカルキット……
「よし。」
相良宗介は部屋に広げた物々しい銃器の数々をバックパックに詰め、満足げに頷く。
それから、地図を眺めて今回の任務遂行予定を反芻し始めた。

「何、今度は中国なの?」

ふいに後方から声がして、彼の右斜めからひょっこりと黒髪の少女が顔を出した。
千鳥かなめだ。洗濯が終わって戻って来たらしい。
外は良い天気なのだろうか、彼女の髪からほんのりと日向の匂いがする。
「いや違うウランバートルだ。」
「んー?まあ…だいたいその辺な訳でしょ?」
「…まあそうだ」
ちょっと違うが、かなめは地理の成績があまり芳しくなかったような気がして宗介はそれ以上の追及は控えた。
「ジュネーヴはスイスの首都だぞ。」
「あ?」
「いや何でも無い。」
宗介は素知らぬ顔でまた地図に目を落とす。

「あのさ、ソースケ」
「なんだ?」
その時首元にふわりと温かい感触が触れる。
何時しかかなめがくれたマフラーだ、宗介の部屋でみつけて洗濯してくれていたらしい。
今年はまだ活用していない…というよりも大事にしまっていたのだが。

「これ、してったら? 向こうきっと寒いよ?」
「いやしかし、今回の任務はAS駆動であるから外気には…」
「風邪ひいたら困るから、ね?」
言いかけて見るとかなめが純粋な瞳をキラキラと輝かせて宗介を見ている。
そんな彼女の心からの親切を断るのは、あまりにも…アレだ。
「いや、何でも無いっ。 そうだなそうしよう。 名案だ千鳥。」
「うん!!」
宗介が出来得る限りの『いい顔』で『いい返事』を返すと、
かなめがまたもキラキラと眼を輝かせながらそれはそれは嬉しそうに微笑んだ。
「………っぐ」

宗介は片手で顔を覆った。
正直たまらない。 といったところだった。
彼女の親切が嬉しくて、いじらしくて。その上あの笑顔ときた。
(愛おしい。直ぐに抱きしめたい。)
衝動的に彼が行為を強要するにはあまりに経験が乏しい二人である。
それも真昼間から…。けれど。
このまま組しいて、思う様に彼女と愛し合いたい。

 

 ……

「ぁ…あっ、ひあっ。 ソースケ いっ・・・。」
「はっ……大丈夫…か?…気持…いいのか千鳥…?」
宗介は高揚感に包まれながら後ろからかなめを優しく攻める。
繋がった部分が良く見え、濡れた音を立てて自身が出入りしている。
まだ見慣れない彼には、目眩がするほど卑猥で官能的な光景だった。
ゆっくりとだが抜き差しされるたび、敏感な彼女が反応して切ない声を漏らす。
たまらない…。
(もっと、もっとだ…)
「ん・・いいよ。 あん」
「くっ…まだだ……動くぞっ……!」
彼女の腰を高く持ち上げ、様々な角度から腰を強く打ち据えた。
素肌の打つ音が卑猥に響いている。
「ん…あっ…ダメッ、急に激し…ああっんん!」
「はぁ、はぁ、かなめっ、かなめぇ。好きだかなめっ…」
「あ…ん… ソースケぇ、好き、ん…、好き」
かなめがキスを求め、宗介はそれに応じる。
熱い吐息と舌が絡まり、溶けてしまいそうだ。
彼女の中が閉まり始め、彼自身はさらに硬さと大きさを増した。
「うあ……く……気が、おかしくなりそうだ」
「あっあっあ…」
形容のしがたい恐ろしい柔らかさに包まれる。
心と体が愛する彼女と一つになる、その生々しいまでの感覚。
あまりの快感に気が遠のく。
「はっ…ぁっ…ソ…スケっ…」
潤んだ瞳でかなめが宗介を見ていた。
振り乱した髪が妖しく絡みつき、自らも快楽を求め腰を動かしている。
誰も見たことが無いかなめ、俺以外誰も…。

宗介はかなめを強く抱き寄せ背中に独占欲の印を残すと、
腰のグラインドに一層の勢いを増した。
「かなめっかなめ、俺のものだ…はっはあ…はっ!」
「あっあっ! だめっ…だめぇえ…、あた…あたし…もう」
「はあ……なめ…愛してるかなめぇ」
「あっ、イっ…ん、大好きっ…、ソースケすきぃっ…っ」


 ……


それはもう、一週間も前の晩の事である。

宗介はつい、一部始終台詞の細部まで思い出してしまった。
まだ愛し合う行為になれない、がむしゃらで、熱く激しい情事。
耳元でかなめの〝大好き〝がエコーして、下腹部に熱がこもるのを感じる。

が。

「ソースケ、あと…怪我もしないでね。」
突然声をかけられ宗介が我に返ると、かなめが上目づかいに、伺うように優しく見つめていた。
「ぐっ………!!」
―ドカン

かなめの目の前で突然宗介が凄い勢いで前のめりにうずくまり、
勢い余って頭をけたたましく床に叩きつけた。
「そ…ソースケ?」
息も絶え絶えに宗介は横目でかなめを伺う、小首をかしげる姿が…また良い。

「殺す気か……っ」
「?」

試合前のボクサーと同じ。
任務の前の行為は戦闘時の士気を著しく下げる恐れがある為、法度である。
(宗介が勝手に決めた事だが)



誠に勝手な話ですが、宗介はウブな分、想いが昂ったらそれが身体に簡単に直結するかなと。
チラリズムとかよりも、愛情深い千鳥とか可愛い可愛い千鳥とかに対してこう「非常にまずい」となれば良いです。
千鳥さんはこういった宗介の反応に鈍い上に、自分の魅力に対して全く自覚が無いという残念な感じが好きです。そんなちろりさんにKOされるという話です。
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